起立性調節障害の薬物治療ってどんな薬使うの?薬との付き合い方

起立性調節障害の治療薬

起立性調節障害の薬物治療というと、「薬を飲めばすぐに治る」と考える人もいますが、起立性調節障害の治療薬は、飲めばすぐに良くなるというものではありません。

中等症や重症の子どもの場合では、治療が長期に渡ることもあります。

起立性調節障害の薬物療法は、ゆっくり期間をかけて、少しずつ改善していくための治療なので、服用する子ども本人が管理し、起立性調節障害との付き合い方を覚えるようにしましょう。

子ども自身で管理し、医師に報告する

起立性調節障害の治療薬は、服用する人によって、効果の出方に個人差があります。

症状が改善されている、以前より悪くなっているなどの感覚は、本人の自覚でしかわかりません。

薬物療法の効果を実感できるようになるまでには、少なくとも1~2週間はかかると言われています。

治療が長期的になる可能性があるので、子ども本人で薬を管理し、医師に伝えられるようにしましょう。

また、自己判断で勝手に服用を中止してしまわないよう、周りは注意して見守る必要があります。しばらく服用を続けても効果が見られない時には、医師と相談して薬の変更を検討します。

【管理】

中学生以上の場合は、服用のタイミングや1回に服用する量など、自分で薬の管理や習慣づけができるようにします。
薬を自分で管理させることで、親の過干渉から解放し、自主性を促す効果もあります。

【報告】

薬には、それぞれに特徴的な効果と副作用があります。
服用を始めてから、「頭痛がする」「手足が冷える」など体調や症状などに変化があれば、早めに医師に相談するようにしましょう。

薬を使い分けて症状の変化を観察する

起立性調節障害の治療薬には、タイプ別で4種類あり、効果の出方には個人差があります。
家族や周りの大人は、症状や体調の変化を、注意深く見守るようにしましょう。
場合によっては、薬を変更するなど、医師の指示に従って治療をすすめます。

■塩酸ミドドリン

メトロジン・メドリジンD錠など
血管を収縮させて、血圧を上げる作用がある。
頭痛・動悸などが起こることがあるが、副作用は比較的少ない。
主に、起立性低血圧に使用され、起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群では、最初に用いられる。効果が現れるまで、時間がかかる。

■プロプラノロール

インデラルなど
心拍数を減少させ、血管を収縮させる働きがある。
だるさ・めまい・心拍数の現象・低血圧・手足の冷えなどの副作用が起こることがあり、まれにぜんそく発作や心不全を起こすことがある。
高血圧や不整脈に用いられる薬剤で、体位性頻脈症候群の治療に使用される。気管支喘息がある場合には禁忌。

■メシル酸ジビドロエルゴタミン

ジヒデルゴットなど
血管を収縮させて、起立時に血液が下半身に溜まるのを防止する。
起立直後性低血圧で、塩酸ミドドリンの効果が見られない場合に用いられ、吐き気・嘔吐・食欲不振などの副作用がみられる。

■メチル硫酸アメジニウム

リズミックなど

交感神経の働きを促進し、血圧を上昇させる作用がある。
起立直後性低血圧など、塩酸ミドドリンの効果が見られない場合に用いられ、動悸・頭痛・ほてりなどの副作用が起こることがある。

薬物治療は、日常生活の工夫が必須です

起立性調節障害の治療では、いきなり薬物療法から始めることはありません。
あくまでも、最初に「説明・説得療法」「非薬物療法」を行い、起立性調節障害の症状を緩和する日常生活や動作の工夫を身に着けることから始めます。

薬物療法を行う際にも、水分・塩分が不足していれば薬の効果が出にくいこともあり、薬による治療を開始してからも、日常生活上での工夫や家族の協力は欠かせません。
薬物療法が始まってからは、薬の用法・用量などを守り、医師の指示に従うようにしましょう。

まとめ

薬による治療となると、「薬の管理は親の役目」とばかりに干渉してしまう大人は多いと思います。
しかし、起立性調節障害では、子ども本人に管理させることが、治療を進める上で、大切な役目をしています。
起立性調節障害の治療では、薬を管理する子どもを見守るのが親の役目だと理解することが必要です。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

コメントは受け付けていません。