起立性調節障害の子どもは体内時計が乱れている!

時計の画像

健康な人は、朝日を浴びると交感神経が活発に働きだし、日中は活動的なるというのが体内リズムに刻まれています。

しかし、起立性調節障害の子どもは、このリズムが不調な為に朝起きられず、夜なかなか寝付けないといった症状があります。

起きている日中も、頭がぼーっとする、めまいがするなど、自律神経の働きが調節できず非常につらい思いをしているのですが、周りの大人や友だちからも理解されないことから、ストレスや不安が大きくなり、症状を悪化に繋がります。

この記事では、起立性調節障害の子どもの体内リズムについて、具体的に検証していきます。

健康な体内リズムは25時間刻みで動く

「体内時計」という言葉を聞いたことがあると思いますが、通常、25時間周期の概日リズムで活動しています。

1日は24時間ですから、誤差の1時間は、朝日を浴びることで調整されています。

では、健康な子どもと起立性調節障害の子どもとの違いを見ていきましょう。

■健康な子どもの体内リズム
朝方になると交感神経が活発準備を始め、午前中から昼過ぎにかけて活動的に動くことができます。
その後、夕方から夜にかけて副交感神経が働き始めて、夜になると体は休息する体制に入ります。
■起立性調節障害の子どもの体内リズム
朝になっても交感神経は活発化しないので、お昼頃まで体は休息状態のままとなっています。
夕方から夜にかけて、やっと交感神経が機能し始め、遅い時間にテンションが高くなり、夜になっても、なかなか寝付くことができません。

体内リズムのずれが朝の体調不良を招く原因

ODの子どもは、活動のリズムが5~6時間、もしくはそれ以上後ろにずれている場合があります。

そのズレの周期が長すぎる場合、短すぎる場合などがありますが、体内時計のズレを上手く調整できないために、どんどんズレが大きくなって、本人の意思とは関係なく、昼夜逆転のリズムになってしまいます。

朝に気持ち悪くなってしまう原因に、この体内時計のずれがあげられます。

体は休息状態なのに、活動を強いられるODの子ども

健康な人は、夜の休息をする時間に副交感神経が働き、早朝になると交感神経が活動する準備をととのえます。

起立性調節障害の子どもは、交感神経が働かないまま朝を迎えるので、なかなか起き上がることができません。

むりやり体を動かそうとしても、休息状態のまま勉強やスポーツをすることになるために、めまいや頭痛、吐き気などの体調不良の症状が現れます。

起立性調節障害の原因は、脳の自律神経中枢機能が不調を起こすことです。

交感神経や副交感神経の調整バランスが乱れているので、、色々な体調不良を引き起こします

起立性調節障害の子どもの1日の悪循環リズム

それでは、起立性調節障害の子どもの1日の悪循環なリズムを簡単に説明いたします。

◆【朝~午前中】 からだが休息状態で起きられない
眠っている間は、血圧が低下し、脳の血流が低下しています。
朝になっても、体を目覚めさせる交感神経が活発化せずに休息状態を保ったままなので、体が思うように動かせません。
◆【昼~夕方】 少しずつ目覚め初めて、夜に向けて活発化
昼過ぎくらいから、徐々に交感神経が働き始めて、夕方~夜にかけて交感神経の活動が活発になります。
体がラクに動かせるようになり、興味のあることへの集中力も高まります。
◆【夜】 交感神経が活発に働き、休息する体制が整えられない
夜になると、交感神経が活動のピークを迎えます。
体内リズムのズレが大きいと、深夜が活動のピークになることもあります。
結果的に、寝付くことができずに夜更かしとなってしまいます。

親はどう対応したら良いのか?

一般的に考えれば、朝起きられないのであれば、夜更かしを止めれば解決します。

しかし、起立性調節障害の子どもの「朝起きられない理由」は、根本的に違うということを理解しなければなりません。

起立性調節障害の子どもは、通常、朝になればかかるはずの「体を動かすエンジン」が、エンストを起こしているのです。

軽症であれば、努力次第で起きられるようにはなりますが、中程度以上になると本人の努力だけでの改善は困難です。

そう、夜更かしが原因ではありません。

子どもが朝起きられないと、親は「夜更かしのせいだ」と単純に考え、早く寝かしつければ解決すると思いがちです。

しかし、中程度以上の起立性調節障害になると、早く寝たからといって、朝起きられるというものではありません。

そもそも、スタート地点が異なり、1日のリズム全体がずれているのですから、自分で治そうと思っても、簡単に治せるものではありません。

まとめ

起立性調節障害の子どもは、1日の体内リズムが通常とはズレているために、一般的な生活リズムと身体のリズムがかみ合いません。

周りからはなかなか理解されにくいために、体調不良を訴えても「仮病」扱いされるなど、本人にとっても辛い生活を強いられることになります。

子ども本人が努力して治るものではないので、周りの大人は、起きられない子どもを毎日叱る前に、子どもの身体の状態を把握する必要があります。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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