起立性調節障害の症状に似た病気を見極める診断基準とは?

起立性調節障害を診断する小児科医

起立性調節障害の診察を受けに、医療機関を訪れたとします。

すると、最初に問診や検査などを受けても、なかなか診断してもらえないということがあります。

ここでは、起立性調節障害の診断が下りるまでの検査について、詳しく見ていきます。

問診と検査で原因を絞り込む

起立性調節障害の症状は、季節や天候・時間帯などの影響をうけて、いつも同じ症状が出るとは限りません。

また、受診する時間帯によっては、体調不良から回復していることもあります。

1日の流れや学校での生活・いつ、どんな症状があるのかなど、問診で詳しく説明しましょう。

子どもだけでは、上手に伝えられないこともありますので、初診では必ず親が付きそうようにしてください。

もしも心理的な問題点などがあり、親がいると話しにくいという場合には、親と子ども別々に問診を行うこともあります。

他の病気の可能性を検査する

起立性調節障害のいくつかの症状には、他の病気と似たものがあり、原因を特定するために、一つ一つ可能性を除外していく必要があります。

もしも、他の病気が見つかった時には、先にその治療を優先して行うことになります。

■血液検査
貧血や血液の病気、ホルモン分泌の状態などについて調べます。その他、腎機能や肝機能についでも検査を行います。

■エックス線検査(レントゲン)
心臓や肺などの臓器、骨の異常について調べます。異常があった場合には、さらに詳しい検査へと進みます。

■心電図・脳CT・脳MRIなど
必要であれば、検便や検尿なども行います。血液検査やレントゲンで異常があれば、心臓や脳の状態などを詳しく調べます。症状によっては、脳CTや脳MRIを行うこともあります。

起立性調節障害と似た症状の病気

起立性調節障害に似た症状を起こす病気があります。

  • 鉄欠乏症貧血
  • 甲状腺機能異常
  • 脳腫瘍
  • 副腎機能低下
  • 心臓病
  • 原発性肺高血圧症

血液やホルモン分泌に異常があると、貧血・めまい・ふらつきなど、起立性調節障害に似た症状が起こります。

ごくまれに、心臓や脳の異常が見つかることもあるため、他の病気が見つかれば、その治療を先に行います。

他の病気の可能性がほぼ無いと判断されて初めて「起立性調節障害」と判断され、改めて症状を詳しく検査して、サブタイプや重症度について判定を行います。

起立性調節障害の新診断基準

他の病気の可能性がなくなったらようやく、起立性調節障害の症状について詳しく検査します。

下記のうち、3項目以上当てはまる場合、新起立試験からサブタイプを調べます。

  • 立ちくらみやめまいを起こす
  • 立っている時に吐き気がするなど、気持ちが悪くなる
  • 入浴時に気分が悪くなる
  • 嫌なことを見聞きすると、気分が悪くなる
  • 少し動くだけで、動悸・息切れがする
  • 朝起きられない
  • 午前中は体調がすぐれない
  • 顔色が悪く、青白い
  • 食欲がない
  • 腹痛や頭痛ある
  • 疲れやすく、倦怠感がある
  • 乗り物で酔いやすい

まとめ

起立性調節障害の診断を受けるまでには、思いの他、時間がかかります。

起立性調節障害の症状には、他の重大な病気が潜んでいる可能性もあるので、あまり軽く考えず、早めに受診することをおすすめします。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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