起立性調節障害の診断には4つのサブタイプがある!

微笑んだ口元の画像

検査で他の病気の可能性がほぼないと判断されたら、次に「新起立試験」で、血圧低下や脈拍数の増加傾向などを調べて、起立性調節障害のサブタイプ判定を行います。

新起立試験は、事前に医師から試験内容などについて説明が行われますが、痛みなどを伴う試験ではありありませんので、子どもでも安心して受けられます。

起立後血圧回復時間測定を取り入れた検査方法、新起立試験とは?

新起立試験とは、横になって寝ているときの状態から、立ち上がった時に起こる症状や血圧を調べて行う試験になります。

特段痛みや苦しみがある試験ではありません。

ポイントとしては、起き上がった時の自分の症状をしっかりと覚えて、詳しく医者に伝えることです。

①あお向けに寝た状態で、血圧や心電図、聴診器をセットする

人は緊張すると血圧に影響が出るため、試験は、患者さんの安静を保つために、できるだけ人の出入りの無い、静かな場所で行われます。

そのまま10分間安静にした後、10分後に収縮期・拡張期の血圧を3回測定します。

②スタッフの合図と同時に起き上がり、立つまでをチェック

医師が聴診器で血流音を聞きながら、血圧回復までの時間を測定します。

この後、1、3、5、7、10分刻みで血圧と脈拍の測定を行います。

起立後の血圧回復時間が25秒以上の場合、「起立直後性低血圧(INOH)」と診断されます。

20~25秒で「疑いあり」。

20秒未満では、下記の「起立直後性低血圧(INOH)」以外の他の3タイプと診断されます。

また、検査は体調不良の症状が出る午前中に行われます。

立ちくらみや頭痛などの症状や、失神した場合も、医療スタッフが的確に対応しますので、子どもでも安心して受けられます。

それでは、それぞれのサブタイプについて詳しく見ていきます。

サブタイプでわかることは?

サブタイプがわかれば、起立性調節障害の重症度を判定することが出来ます。

これは、今後の治療方針を決める上で必要となります。

起立性調節障害の症状は、重症度によって変わります。

軽症の場合には、日常生活にはさほど影響がなく、治療を行わなくても良い場合もあります。

また、起立時の血圧低下が激しかったり、脳血流が著しく悪いなど重症の場合には、わずか数分の起立も困難など、日常生活に著しく支障があると考えられ、中には、1日中体を起こすことができない子どももいます。

このように、重症度がわかれば、治療法や対処法、薬の使い方などを決定することができます。

起立性調節障害は4つのサブタイプがある

■起立直後性低血圧(INPOH)

◆起立後の血圧回復時間が25秒以上の人が診断されます
NOの場合は下の【遷延性起立性低血圧】へ↓

起立直後に著しい血圧低下が見られ、回復するのが遅いタイプです。
脳血流の低下によって、脳機能の低下・立ちくらみ・めまいなどの身体症状が起こります。
気分不良があり、失神することもあります。

■遷延性起立性低血圧

◆起立後3~10分の収縮期(上の)血圧が15%以上、あるいは20mmHg以上低下する人が診断されます
NOの場合は下の【体位性頻脈症候群(POTS)】へ

起立直後の血圧や脈拍に異常はありませんが、起立後3~10分後に収縮期血圧の低下が起こります。
比較的少ないタイプですが、動悸や気分不良・冷や汗などの症状が見られます。

■体位性頻脈症候群(POTS)

◆起立時の心拍数が115以上、または心拍数が35以上増加した人が診断されます
NOの場合は下の【神経調節性失神(NMS)】へ

起立中の血圧低下はありませんが、起立後3分以上経過した後に、心拍数115以上、または、心拍が35以上増加するといった、心拍数に著しい変化が起こります。
全身倦怠感や頭痛、ふらつきといった身体症状が見られます。

■神経調節性失神(NMS)

◆起立中、突然の血圧低下と意識レベルの低下が起こる人が診断されます
NOの場合は【新起立試験に異常なし】日を改めて再検査しましょう。

起立中に突然、血圧や意識が低下し、脳貧血を起こすタイプです。
顔面蒼白や冷や汗を伴い、けいれん発作を伴う場合もあります。
「血管迷走神経性失神」といわれ、心停止に至る危険もあります。

まとめ

起立性調節障害の症状は、親から見ると、怠けや成長期の一過性のものと軽く考えてしまうものもありますが、サブタイプを見ると、生命に関わるものまであります。

また、ストレスなどとの関係性も深く、周りの大人の対応次第では、重症化してしまうこともあります。

検査といっても、痛みなどの苦痛を伴うものではないので、まずは親が受診する勇気を持つことが必要だと言えます。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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