起立性調節障害の治療方針を決めるためには重症度が大切!

重症な起立性調節障害に悩む女の子

起立性調節障害のサブタイプまで診断を受けたら、次に、今後の治療方法を決定します。

そのためには、重要度を判定する必要があり、子どもの心理状態なども調べなければなりません。

新起立試験の結果をうけて、症状や日常の生活状況から、軽症・中等症・重症のいずれかの判断を行います。

日常生活の状況について、医師が問診や面接を行いますので、正しい治療法を選択するためにも、詳しく説明するようにしましょう。

身体的重症度の判定基準

【軽症】
起立直後低血圧 低血圧は見られず、血圧が回復する
体位性頻脈商工分 起立時心拍は115/分以上・または心拍増加35/分以上
神経調節性失神 INOH、またはPOTSを伴わない
症状や日常生活 時々症状があるが、日常生活への影響が少ない
【中等症】
起立直後低血圧 低血圧は見られず、血圧が回復する
体位性頻脈商工分 起立時心拍は115/分以上・または心拍増加35/分以上
神経調節性失神 INOH、またはPOTSを伴わない
症状や日常生活 午前中に強い症状があり、学校や日常生活にときどき支障がある。
【重症】

起立直後低血圧 起立後3~10分の収縮期血圧の低下がみられる。
体位性頻脈商工分 起立時心拍は125/分以上・または心拍増加45/分以上
神経調節性失神 INOH、またはPOTSを伴う
症状や日常生活 ほぼ毎日のように症状が強く、日常生活や学校生活に著しい支障がある。

※いまのところ、遷延性起立性低血圧の重症度に関する判定基準はありません。

心理的影響による起立性調節障害チェック

起立性調節障害の診察では、子どもの心理的な状況を把握するために、家庭や学校での生活状況について問診で詳しく説明する必要があります。

起立性調節障害の症状は「うつ病」と似通った症状を訴えることがあり、誤った治療によって悪化させる可能性があり、正確に判断するために行われます。

本質は、体と心のバランスが崩れる心身症です。

心理的・社会的なストレスによる影響をみるため、下記のような簡単なチェック項目があります。

□体の症状が良くなったり悪くなったり、再発・再燃を何度も繰り返す
□その日によって、体の症状がコロコロ変わる
□1日のうちに、症状の度合いが変化する
□不調を訴える症状が2つ以上ある
□気になっていることがあると、症状が悪化する
□学校を休むと症状が軽くなる

これらのうち4項目以上に該当し、それが週1~2回見られる場合には「心身症としての起立性調節障害」と判断され、心理的・社会的ストレスが影響していると考えられます。

治療に重要な心理的影響の判定

心理的・社会的ストレスが発症に大きく関わっている起立性調節障害では、身体的な検査判定に加えて、心理的ストレスの影響も踏まえて、今後の治療方針を決定します。

軽症・中等症・重症判定の中でも、心理的ストレスの影響があるか、無いかによって、治療方法が異なります。

たとえば、身体的症状は軽度でも、子どもが受けている心理的・社会的ストレスが大きいと判断される場合には、登校や学校生活にストレスがあると考えられ、治療を行うには、学校との連携が必須です。

重症の場合には、周りからの働きかけによって、子どもにかかる負担を軽減させ、心理療法を採りいれた治療方法を検討します

まとめ

心と体が複雑に関係しながら成長しますが、そのバランスが崩れた時に発症しやすいのが起立性調節障害です。

起立性調節障害の診断を受けると、「心の病ではなかった」と安心する人もいるかもしれませんが、やはりストレスから受ける身体への影響は大きいということを、念頭に置いておきましょう。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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