起立性調節障害の中学生の大まかな一日。家族がしっかり理解しよう

起立性調節障害の中学生

子どもが深夜まで夜更かしをして、朝起きられないとなれば、親がイライラするのは当然かもしれません。

起立性調節障害だとわかっていても、親としては、ついつい口出しをしてしまいます。
逆に、叱ったり咎めたりすれば、それが元で症状を悪化させてしまうことにもなりかねません。

子どもが不登校気味になり、勉強について行けなくなったとしても、子どもが必要としている時に必要な手助けができるように、家族が一丸となって冷静に見守る忍耐が必要です。

起立性調節障害発症で生活が不安定になった中学生の例

■中2の春

中村さん(仮名)は、中2になった春頃から、朝になると頭痛や体のだるさを感じるようになり、なかなか起きられないという毎日が続きました。
最初のうちは母親に無理やり起こされて、遅刻ぎりぎりで学校に駆け込むという感じで、何とか登校していました。

しかし、徐々に症状が悪化して、とうとう見かねた母親が車で送るということが増えてきました。

中村さんは、毎朝、母親から叱られながら登校するのですが、帰宅する頃には元気になり、いつも通りの生活に戻ります。

しかし、夏が近づき暑さが増してくると、朝の体調はどんどん悪化するようになりました。

■中2の秋~冬

夏が過ぎて秋が近づく頃、中村さんの体調は多少良くなり、夏ほど遅刻することもなくなってきました。
しかし、春から夏の間に、すっかり勉強が遅れてしまい、授業について行くのが大変でした。

回りからの叱責が症状を悪化させる

■中3の春

3年に進級すると、冬の間、少し良くなっていた体調不良が、再び悪化するようになりました。

家では親に、学校では先生に叱られる日が続き、起きる時間はどんどん遅くなりました。

昼過ぎにならないと起きられない日も増えて、学校は休みがちになってしまいました。

中3といえば、高校受験という人生の節目を迎える時期です。
先の見えない不安を抱えて、中村さんも親も不安定な精神状態で過ごしていました。

この頃になって、中村さんは、ようやく小児科を受診。
「起立性調節障害」の中等症と診断をうけ、治療を開始することになりました。

■中3の秋

暑さが和らぐと、中村さんの体調も少し回復しましたが、学校の出席日数は半分ほどしかありません。

進路を決める時期になって、親子で情報を集めましたが、全日制の高校では、出席日数や体調を考えると断念せざるを得ませんでした。

焦らず冷静に人生の節目を乗り越える

中学3年生と言えば、進路を決定づける人生の中でも大切な時期です。
高校では、出席日数が足りなければ、進級も卒業も叶いません。

起立性調節障害の子どもにとって、もっとも大きな問題は「出席日数」です。
なんとか入学したとしても、その後の欠席が多ければ、留年もしくは退学するような事態にもなりかねません。

進学する高校を決めるのは、子どもはもちろん、親にとっても非常に重要な問題です。
しかし、ここで焦って決めてしまっても、その後、通い続けられるかどうか不安が残ります。

起立性調節障害の子どもの進路については、医師や学校ともよく相談して、定時制や通信制なども選択肢にいれて考える方法があります。

もしも、進学が遅れたとしても、その後の人生に大きな影響がないのであれば、焦らずに、子どもの体調や希望に合わせた高校を選択するというのも、一つの手段です。

まとめ

起立性調節障害は、季節や気圧の影響によって、寒くなると症状が改善するというケースがあります。
秋から冬にかけての体調が良い時期に、勉強の遅れを取り戻すようにしておきましょう。

起立性調節障害の治療には、時間がかかります。
将来の進路を決める大切な時期だからこそ、焦る気持ちから、親は口出ししがちです。

しかし、子どもの長い人生を失敗させないためにも、長い視点で選択肢を選ぶ必要があります。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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