起立性調節障害の中学生が高校進学するための3つのポイント

日本の学校

不登校が続いたままの状態で中学3年を迎えると、親も本人にとっても進学問題が深刻になります。

中学までは義務教育ですから、自動的に卒業できますが、高校になれば、出席日数が足りなければ留年や退学ということになります。

起立性調節障害の子どもの進路は、入学してから通学できるかどうかを客観的に検討しなければいけません。

世間体よりも大切なこと

多くの親は、何とかして全日制の高校に進んでほしいと願います。

そして、将来のことが思い描けない子どもは、親の希望や意向に流されがちです。

全日制の高校は、進級するために必要な出席日数が決められており、足りなければ留年です。

もしも、起立性調節障害の子どもを無理やり全日制に通わせたとしたら、体調が悪くても無理やり通学しなければならず、最悪のケースでは登校できなくて退学という結果にも繋がりかねません。

実際、起立性調節障害の子どもの中退率は非常に高く、中退したことで気力が激減し、起立性調節障害の回復を遅らせるという悪循環になってしまいます。

進路について考えなければいけない時期には、親は客観的に「通学できるか?」を検討し、難しいと思えば、きちんと子どもに説明しなければなりません。

起立性調節障害は、心理的なストレスが要因となって症状が悪化します。

親の希望は、子どもにプレッシャーを与え、また親の希望にそって進学したとしても、登校できなければ、それがさらに大きなストレスとなってしまいます。

親は、一時的な世間体よりも子どもの将来について長期的な視野をもって、子どもの体力に見合った選択を冷静に判断しましょう。

子どもの症状によっては、進学を遅らせるという選択肢も考える必要があります。

現状と将来を客観的に見てみる

まずは現在の状況と将来の予想をしてみましょう。

  • これまでの出席率
  • 身体の状態
  • 高校での進学の難しさ

これらのことを、希望的観測ではなく客観的にとらえて、全日制の高校でやっていけるか?という点について検討する必要があります。

中には、「どうしてもこの高校に行きたい!」「将来、こんな職業に就きたい」など、自分の進路について強く希望する子どももいます。

このような強い意志と自立心は、体調不良でも必死で頑張って、卒業までこぎつける原動力となることもあります。

起立性調節障害の子どもにとって最も大切なのは、本人の希望を優先させることなのです。

■間違ってはいけない意思と依存の違い

中学で親しかった友人と一緒の高校へ行きたい!

子どもの場合、このような希望を持つことも少なくありません。

子どもが強く希望すると、親は本人の意思だと勘違いしてしまいます。

しかし、この場合は、進学への決意ではなく、友人への依存心です。

実際に高校へ行って、新しい環境や新しいクラスメイトに変われば、挫折しかねません。

子ども自身で高校進学を決めて行動させるポイント3つ

子どもの進路は、子ども自身に決めさせるのが一番です。

心配になる気持ちも十分にわかりますが、ここは少し子どもを尊重してあげましょう。

大きなポイントは3つです。

1:進路は子どもの意思を尊重する

子ども自身が希望しない進路へ向かわせることは、大きな心理的ストレスになります。

また、親が子どもにかける期待はプレッシャーになり、親子ともども疲弊し起立性調節障害悪化の原因になります。

子どもの進路は、子どもの希望を最優先することが大切です。

2:体力に合ったカリキュラムと通学圏を選ぶ

高校が遠いと、通学時間だけで体力を消耗し、毎日通学するのが困難になります。

特に重症度の子どもにとって、全日制への通学はハードルが高いので、客観的にみて難しいと思えば、他の選択肢も探してみる必要があります。

3:願書は子ども自身で書き、親は見守るだけ

受験や入学に関する願書などの書類は、すべて子ども本人に書かせるようにします。

願書の締め切りが迫っていても、親は手を出さず、郵送するところまで子どもにやらせることが大切です。

面倒な手続きを自分でやることで、高校へ通いつづけるという意識を高めます。

また、親の過干渉を避けるためにも、親は冷静に見守るようにします。

まとめ

中学生の年代では、自分の将来について具体的に考えるというのは、まだまだ難しいことかもしれません。

自動的に卒業できる中学と違って、出席日数が足りなければ進級できないという高校の仕組みについても実感がなく、「何とかなるだろう」くらいに軽く考えてしまいがちです。

親の希望を押し付けるのではなく、子ども自身が冷静に判断できるように接することが、子どもの希望を最優先するということになるのかもしれませんね。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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