中学の出席状況で判断する起立性調節障害の高校進学

通信制の高校の教室

中学校で不登校や長期欠席が続いた子どもにとって、毎日同じ時間に登校する全日制高校は、体力的に不安があります。

高校には、定時制や通信制など、不登校の子どもでも無理なく学習ができる場所があります。

進路を決める時には、社会的な体裁よりも、子どもの体力と将来のことを考えた選択が必要です。

ムリのない進路選択が症状改善に繋がる

親から見れば、少し頑張れば全日制でも通えるのではないか、親がフォローすれば何とか卒業できるのではないかと考えがちです。

しかし、高校は出席日数が足りなければ留年になりますし、それが子どものストレスになって症状を悪化させる要因にもなります。

子ども自身が進路に強い希望がなければ、起立性調節障害の重症度に見合った高校を選択する必要があります。

遅刻しながらも何とか中学に通えている子どもが、強い意志をもって希望の高校を目指すのであれば、全日制も選択肢の一つです。

最近では、単位制や通信制通学・定時制など、色々な通学スタイルの高校が増えていますので、無理して全日制に絞り込むより、いくつかの選択肢を検討しましょう。

最も考えなければいけないのは、親も子どもも「全日制」にこだわらず、通学できる学校を選択することです。

子どもにムリな負担がかからず通学ができれば、高校2~3年になると、90%ほどの子どもが、起立性調節障害の症状が改善します。

中学3年生の出席状況で体力を判断する

高校の通学は、中学よりも遠距離というケースがほとんどです。

起立性調節障害の子どもは、通学だけで体力を消耗してしまいやすいので、進学先を決める時には、中3の時の出席状況をみて、子どもの体力を判断するようにしましょう。

出席状況の割合毎に判断材料を4つに分けてみました。

①ほとんど出席できているが、時々遅刻する

通学の環境にもよりますが、全日制も選択肢の一つです。

本人が希望する高校があれば、朝から登校することも問題ないでしょう。

ただし、通学にかかる時間や利用する交通機関の混み具合を考慮する必要があります。

②ほぼ毎日遅刻だが、午後からは出席できている

本人に強い意思があれば、1限目から出席することも可能ですが、本人が強く希望するような目標校がなければ、体力に見合った学校を選ぶのが得策です。

午後から授業を受ける通信制や定時制高校を検討することをおすすめします。

③出席日数は半分くらい。ほぼ欠席している状態

ムリして全日制高校に進学しても、中途退学になる可能性が高くなります。

中途退学は、本人の精神的ダメージになりますので、週2~3回、午後から通える通信制の学校が良いでしょう。

④ほぼ毎日欠席で、自宅にひきこもり状態

本人が高校進学を希望していなければ、進学自体を遅らせる方が良いでしょう。

もしも、本人に進学の希望があれば、週に1回程度午後から授業を受ける通信制か、自宅添削型の通信制高校が良いでしょう。

親と一緒に通学をシミュレーションしてみよう

高校を決める際には、学校のシステムともう一つ、「通学環境」も重要なポイントになります。

特に、通勤通学のラッシュ時間、混んでいる電車やバスで立っている時間などは、起立性調節障害の子どもにとって大きなストレスになります。

実際に学校を決めるまでに、最低2回は通学シミュレーションを行うようにしましょう。

シュミレーションを行う時は、下記のようなポイントを意識しましょう。

【1回目】
実際に自宅から学校まで、通学できるかどうかを検討しましょう。
最寄り駅・学校まで歩く距離、公共交通機関の利用時間、通学全体にかかる通学時間を確認し、どのくらいの負担になるかを確認します。

【2回目】
実際に入学してからの状況を体験してみましょう。

平日の通学時間に合わせて、電車やバスの混み具合や、子どもの体力なども確認しなければなりません。

起立性調節障害の子どもにとって最も厳しい暑い日の平日に、始業時間に間に合う時間帯を体験してみます。

また、学校見学では、学校の雰囲気なども確認しておくようにします。

まとめ

子どもが頭で考える高校進学は、あくまでも想像でしかありません。

また、少し頑張れば・・と期待してしまう親も、実際に「通学時間」を体験してみると、体力的な厳しさを客観的に見ることができます。

子どもの体力に見合わない進学は、挫折に繋がる可能性が高くなります。

挫折は、起立性調節障害の子どもに精神的なダメージを与えますので、希望だけでなく、現実に見合った慎重な検討が大切です。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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