起立性調節障害なのに無理に登校し不登校になったモデルケース

起立性調節障害で不登校になった学生

学校は、子どもにとって大切な居場所の一つです。

長期欠席が続けば、学校が居心地の悪い場所になり、家でも落ち着かないなど、子どもは非常につらい思いをすることになります。

学校に関わる大人たちは、子ども本人はもちろん、保護者、担任教師などの負担を少しでも軽減できるように、適切な体勢を整えなければなりません。

特に担任教師は、子どものためにと多少無理してでも授業を受けさせようと思いがちです。

しかし、起立性調節障害の子どもは、登校するだけでも体力的な負担がかかります。

体調が悪い時には、無理させず休ませる、必要があれば帰宅させるなど、子どもの負担が少なくなるよう臨機応変に対応することも必要です。

起立性調節障害悪化で不登校になった小林さん

それでは、起立性調節障害が悪化して不登校になってしまった小林さん(仮名)のモデルケースを見てみましょう。

【発症】

小林さんは、中学2年の春ごろから、午前中の体調不良を訴えるようになりました。

遅刻を繰り返すようになり、がんばって登校した日も午前中は授業に集中できず、翌日は欠席するということが増えてきました。

遅刻と欠席を繰り返すうちに教室に入りづらくなり、不登校気味になってしまいました。

【悪化】

欠席した日の翌日の午後、担任教師が小林さんの家を訪問しました。

見た目は元気そうだったので、「元気そうで安心した、学校に来てね」と声を掛けコミュニケーションを取る努力をしました。

しかし、それを繰り返すうちに、小林さんは担任とも顔を合わせようとしなくなりました。

見た目は元気だが負担が大きい

起立性調節障害の子どもの多くが、午前中は症状が強く、体調が悪い日には夕方まで起き上がれないなど症状が続くこともありますが、多くの場合、午後になると回復するという傾向があります。

起立性調節障害の子どもにとって、登校を促す言葉は精神的なストレスとなって、起立性調節障害を悪化させる要因になってしまいます。

起立性調節障害でも登校している子どもは、多少なりとも無理をしています。そのため、時には脳貧血で倒れることもあります。

教師は、普段から子どもの様子を観察し、体調が悪そうだと感じたら、無理して授業を受けさせずに、保健室で休ませる、帰宅させるなどの対処が必要です。

対応の変化で回復傾向へ

【連携】
欠席しがちな小林さんでしたが、中学3年に進級し、担任教師が変わりました。

新しい担任は、前担任・保護者ともよく話し合い、色々な情報を共有するように心がけ、小林さんへの対応が変化しました。

小林さんの体調を気遣い、少しでも体調が悪そうな時はすぐに休ませるなど、無理をさせないように対応しました。

【選択】
中3の時には、まだまだ調子が良いとは言えませんが、昼頃には登校ができるようになりました。

進路を決める頃になると、午前中は体調不良で毎日定時での登校は負担が大きいと判断。

全日制の高校は小林さんにとっては厳しいという認識を、本人・保護者ともしっかり共有し、午後からの登校で単位を取得すれば進級できるという学校を探しました。

幸い、自宅から通いやすい学校が見つかり、小林さんは無事に進学することが出来ました。

 

学校と保護者が連携して環境を作る

起立性調節障害の子どもが安心して過ごせる環境を作るには、学校と保護者が相互に情報を共有することが大切です。

でなければ、子どもは安心して学校に行くことができず、つらい思いをすることになります。

家での過ごし方、起立性調節障害の症状などについて、保護者から学校関係者にしっかり伝えてあれば、子どもにかかる心理的ストレスはかなり軽減し、学校でも安心できる環境を作ることができます。

子どもが安心して過ごせる居場所ができていれば、症状が現れにくくなったり、軽症で済んだりするようになります。

まとめ

学校は、子どもにとって大切な「自分の居場所」です。

大人が良かれと思ってすることが、子どもが安心できる対応とは限りません。

子どもの負担になっていないかを考え、学校・保護者が連携することで、子どもが信頼できる関係づくり・安心できる環境づくりができます。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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