学校で起立性調節障害の症状が出た時の対処方法と予防法

起立性調節障害の対処法と予防法を考える先生

起立性調節障害の子どもは、一見元気そうに見えても、環境や状況によって体調不良を引き起こすことがあります。

具合が悪そうだ、むりをしているなと感じたら、すぐに休ませるようにします。

良かれと思って励まして頑張らせたり、無理をさせると、症状の悪化に繋がります。

予防と適切な対処を心がける

起立性調節障害の症状は、午前中に特に強く現れ、午後からは改善されて行きます。

低血圧・頻脈・起立時の脳貧血などの主な症状は、午前中に起きることがほとんどです。

このような症状を予防するには、静止した状態での起立姿勢を継続しないこと、具合が悪くなったらすぐに横になって休める環境を整えておくようにします。

もしも体調不良が起きたら、速やかに横にして休ませます。しばらく休むと症状は改善されるので、「もう少しだから我慢しなさい」「あと少しだけ頑張ろう」などと無理や我慢をさせてはいけません。

対処方法
  • 脳貧血が起きたら、すぐに横にする
  • むりして歩かせず、近くで休ませる

静止した状態で立ち姿勢を続けたり、いきなり立ち上がったりした時などに脳貧血が起こりやすくなります。

ふらついて転倒することもありますので、すぐに横にしなければなりません。

保健室や教室まで無理して歩かせようとすると、途中で失神する可能性もあるので、できるだけ近くで休ませるようにします。

失神発作を起こさせない予防と対策

体調不良の時にムリをさせると、失神発作を起こすことがあります。

ふらついて転倒する、意識を失って倒れるなど、大きなケガに繋がる危険性もありますので、発作が起きないように予防を心掛けるようにしましょう。

・十分な水分補給で脱水予防
起立性調節障害の子どもは、水分をあまり摂りたがらない傾向があります。
そのため脱水を起こして低血圧になりやすいです。十分な水分を意識して摂らせるように心がけましょう。

・暑気から避ける
暑いと血圧が低くなり、脳の血流が不足します。
また汗をかいて脱水症状になりやすいので、涼しい場所で休ませ、水分補給に特に注意するようにしましょう。

静止した起立姿勢を続けない
低血圧で脳貧血を起こすと、失神発作を起こす可能性が高くなります。
3~4分以上静止した状態での起立姿勢を取らせないようにしましょう。

・体育の見学は涼しい日陰か屋内で
体育の授業見学は、むりのない姿勢をとらせるようにします。
屋外での体育授業の見学は、暑い日なら日陰の涼しい場所か、屋内で休ませるようにしましょう。
特に暑い夏は、脱水症状や脳貧血などの体調不良が起こりやすいので、涼しい教室内から見学するなどの工夫が必要です。

【体育授業の注意点】

午前中の体育は、起立性調節障害の子どもが体調不良を最も起こしやすい場面だと考えられます。

軽症の場合では、歩行や軽いジョギング、駆け足程度なら問題はありません。

中等症の子どもの場合は、順位を競い合うような激しい運動は、できるだけ避けるようにします。

ただし、軽症・中等症どちらの子どもも、無理しているようだったら、すぐに休ませる態勢づくりは必要です。

重症と判断されている子どもの場合は、体育はさせないで基本的には見学とします。

重症度の合わせた対処と態勢づくり

起立性調節障害の症状の中には、思わぬケガに繋がる「失神発作」があります。

どの重症度の子どもにも共通して言えることは、

  • 「静止したままの起立姿勢を続けさせない」
  • 「暑気を避ける」
  • 「水分補給をさせる」

という3つの点です。

学校側で症状を悪化させない為にも、症状を予防する対処を徹底しましょう。

重症度によって運動制限などが必要なケースがありますので、細かな対処法などは主治医の診断書に記載してもらい、重症度に合わせた態勢を整えることが大切です。

まとめ

学校へ行きたいと思っている子どもほど、体調不良の時に「もう少しだけ」と励まされると、我慢したり無理して続けようとしたりします。

しかし、それは体調不良を悪化させるだけで、起立性調節障害の改善にはなりません。

学校側では、過剰な我慢を強いていないかなど、子どもの様子に気を配ることが大切です。

何かあればすぐに対処できるように、養護教諭との連携なども整えておくと良いでしょう。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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