起立性調節障害の進路先子どもの希望に合わせて進路先を増やす考えをする

起立性調節障害で悩む学生

中学3年生になると、今後の進路について考える時期になります。

担任教師としては、早く方向性を決めて準備を進めたいところです。

起立性調節障害の子どもにも、進路選択の背中を押すというのは必要です。

しかし、目先の進学だけにとらわれずに、子どもの希望にあった学校を、子ども自身に選択させるようにしましょう。

学校は夢を実現するためのステップ

不登校の子どもや途中リタイヤした子どものために、全日制だけでなく、様々なシステムの高校があります。

子どもの将来のことを考えれば、全日制にこだわらず、広い視野を持って進路の情報を提供することが、最良の進路を決定するステップになります。

三者面談よりもマンツーマンの対話

高校進学についての相談は、保護者を交えた三者面談の前に、教師と子どものマンツーマンでじっくり対話ができる機会を作りましょう。

親が同席する三者面談では、本心が言えない子どもはたくさんいます。

先生・保護者・自分という中で最も立場が弱い子どもは、自分の意思や希望が言えなくなってしまいます。

本人の希望と体力を最優先に考える

保護者は、どうしても全日制への進学が最良だと考えがちです。

しかし、無理に進学させて通学できない様では、子どもにかかる負担が大きくなるばかりです。

また、全日制以外のシステムについて情報が少ないため、親も子どもも不安を抱えているかもしれません。

高校進学の選択肢

近年、高校のスタイルにも単位制や通信制など色々なシステムが導入され、不登校や中途退学の子どもでも進学しやすい学校が増えてきました。

子どもの希望や体力を鑑みて、本人の希望に見合った情報を提供するようにしましょう。

【全日制】
  • 週5日間、朝から6~7時間の授業があります。
  • 出席日数が不足すると進級できません。

学校生活のスケジュールは、中学校と大きくは変わりません。

ただし、学校の場所によっては通学に時間がかかり体力的な問題を考える必要があります。

また、出席日数がすくなければ留年となります。

留年は、子どもにとって強いストレスになり、結局中途退学するケースが非常に多いです。

中学で欠席が多かった子どもの場合、通い続けるのはハードルが高いでしょう。

【定時制】
  • 週5日、午後から夕方まで授業があります。

勤労学生のための夜間高校というイメージがありますが、最近では、昼間部やフレックスタイム制といったシステムを採用している学校もあります。

学校の行事などは全日制高校と変わりません。

【通信制】
  • 毎日通学する必要はありません。
  • 添削指導と面接指導を受ける必要があります。

通信制には、「通学型」と「添削型」があり、通学型の場合は、クラスに所属することなく、自分に必要な授業だけを週2~3日ほど定期的に通学して必要な単位を取得します。

添削型は、普段は通学せずに、レポートを通信添削してもらい、夏休みや冬休みなどに1週間まとめて面接指導を受けます。

【高等学校卒業程度認定試験】
  • 学校に通う必要がありません。
  • 国が定めた試験を受けます。

高校に進学しなくても、この試験に合格すれば大学受験の資格が取得できる、いわゆる「大検」と呼ばれている資格試験です。

最近では大検合格に向けて「高卒認定予備校」といった塾などもあります。

温情は本人にとってつらいことです。

保護者の強い希望や、早く進路を決めて安心させたい教師の思いが勝って「とりあえず」全日制高校に決めるというケースがあります。

高校進学で環境が変わると、起立性調節障害が軽減することもあります。

しかし、進路についてあまり深く考えずに安易に決めてしまうと、多くの場合では、毎日の通学に耐えられる体力がなく、子どもにかかる負担が大きくなります。

遅刻や欠席が増えて留年や退学という問題に直面すれば、本人は将来が見えなくなり、長期の引きこもりに繋がってしまう可能性もあるのです。

中高一貫校などの場合、学校側の温情によって進学させることも考えられますが、「行きたいけど行けない」という心理的ストレスによって、子どもは疲弊してしまいます。

進路決定が難しい場合、進学を焦らず、体調回復を待つという選択肢もあります。

定時制高校や通信制高校には、秋入学が可能な学校もありますので、子どもの自己決定を尊重した話し合いが大切です。

まとめ

単位制の高校では、必要科目を選択・所定の単位数を取得できれば卒業できます。

卒業までに3~4年ほどかかるなど全日制高校よりも卒業までに時間はかかるかもしれませんが、「卒業できた」という自信にも繋がります。

大人が考える「とりあえず」や「全日制が最良」という考えにこだわらず、子どもにとって視野の広い選択肢を見せてあげるようにしたいものです。

◆ おしらせ ◆
私の娘もかつて起立性調節障害でしたが、今は無事回復しています。
下記でその方法について解説しましたので、宜しければご覧ください。

>>娘の起立性調節障害を治した方法はこちら

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